梅野悔し…快音響けど5投手で8失点
「DeNA8‐2阪神」(16日、横浜)
うつむき、足早に帰りのバスへと向かった。大敗の試合後、阪神・梅野の胸中には守備での後悔が充満していた。
「(秋山には)ワンバウンドでもいいから、とジェスチャーをするとか、やり方があったのかなと思う。追い込んでから打たれるケースが多かったので。先頭打者(を打ち取る)というか、その後の打者もね…。そういう積み重ねなんで」。秋山ら5投手をリードして13安打8失点。23歳のルーキーが敗戦の責任を痛感した。
それでもバットでは復調への兆しを見せた。三回無死はモスコーソの外角144キロを捉えた。一、二塁間を抜けた鋭いゴロは球足が速く、右翼・梶谷が追いつけず、フェンスにまで到達して二塁打となった。
四回1死満塁では内角低めの136キロをコンパクトなスイングで中堅に打ち上げて犠飛。5日のヤクルト戦以来となる打点をマークした。
打撃に関しての手応えを問われると「うん、まあ…。はい」と控えめだった。だが、この日の4打席のうち3打席でファーストストライクをスイング。持ち味の積極性も見せた。
この試合前まで出場した直近10試合の打率は・182。大学時代には経験したことがない移動や連戦、優勝を争う中で重圧で疲労もあった。
15日のDeNA戦からはアップ後に、横浜スタジアムの室内練習場で2日連続で特打を行った。「状態が悪いのは分かっているので、何かをしていかないといけない」。関川打撃コーチらと復調への道を探っている。同コーチは「1本出たからといって、彼には自信を取り戻す経験がない。しっかり練習していかないと」。苦しみ、もがいた先に明るい未来が待っている。

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