メッセ単独トップ11勝!奪三振も独走

 「阪神8‐1中日」(19日、京セラ)

 阪神・メッセンジャーは最後までキレなかった。7点リードの六回、1点を返されなおも1死一、三塁。ファウルで球数を稼がれ、マウンドにツバを吐く。いら立ちは隠せなかったが、踏ん張った。高橋周、三ツ俣に粘られながら連続左飛に打ち取り、6回5安打1失点。リーグハーラートップの11勝目を手にした。

 「今日は本来のコンディションではなかったけど、勝負どころでいい投球ができたよ。(六回は)我慢強く、自分のボールを信じて投げました」

 フォークの制球が定まらない中、カーブが決まった。初回、安打と自身のミスが重なり無死一、三塁のピンチを招いたが、「1点は仕方ない」と気持ちを切り替えた。ルナを直球で空振り三振に斬ると、4番平田はブレーキの利いたカーブで連続空振り三振。森野を三ゴロに仕留め、相手に主導権を渡さなかった。

 左打者の外角に広いストライクゾーンも効果的に利用した。三回は代打工藤、続く大島に対して外角ギリギリに直球を決め、連続の見逃し三振。この日、9三振を奪い、リーグトップ独走の奪三振数を180個とした。最多勝も狙える位置につけるが、こだわるのは奪三振数だ。

 「(最多勝は)取れるに越したことはないけど、考えすぎないようにしたい。奪三振は去年タイトルを獲ったから譲りたくないね」

 実は現在、メッセは単身赴任中だ。家族は愛娘の学校が8月から始まったためアメリカで暮らしている。もちろん1人の生活はさみしいが、娘の将来と愛する家族のため。時差はあるが、毎日連絡を取り合う。来日50勝目も合わせ、いい報告ができる。

 次戦は26日・巨人戦の先発が濃厚。「来週の巨人戦も一生懸命投げるよ」。今季、伝統の一戦で4勝無敗の男は、お立ち台でファンに勝利を約束した。

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