マートン「氷水」かぶってマルチ安打
「阪神5-4中日」(21日、京セラ)
傾いてきた流れを手繰り寄せた。同点への口火を切り、リードを広げる一打も放った。阪神・マートンが2試合連続となるマルチ安打で、勝利に貢献した。
「若いピッチャーが頑張っているから、1点でも多く取ってあげたいという気持ちでした」
二回は1死からの左前打で福留の同点2ランにつなげると、続く三回だ。相手の失策も絡んだ流れでゴメスが勝ち越し打を放つと、なおも無死一、三塁で打席に立ち、カブレラのカーブを左前適時打とした。ミスに乗じてたたみ掛けた。
この日は練習後に「氷水」をかぶって試合に臨んでいた。身を清める狙い…ではない。今、世界の著名人らも行っていて話題の「アイス・バケット・チャレンジ」だった。
「(指名は)いとこから。グラウンドは無理だし、ロッカーで」。これは「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の患者を支援するチャリティーイベント。支援団体への寄付か氷水をかぶって次の「挑戦者」を指名するもので、活動に賛同して福留らと取り組んだという。
体は少し冷えたが、闘志が消えることはない。「(阪神は)1位を狙っているチームだし明日もこの勢いでいきたいね」。好調の男が広島、巨人との上位対決でも熱く燃える。