福留イライラ 2度の微妙な判定に…
「阪神1-3DeNA」(3日、甲子園)
冷静な男が珍しく感情を抑えられなかった。阪神・福留が六回の凡退後、一塁ベンチでヘルメットを投げつけた。2度の微妙な判定に集中力をそがれ、いら立ちをあらわにした。
六回無死。3ボール1ストライクから、外角低めのフォークを見送った。一塁に向かおうとしたが、判定はストライク。不満を隠せずに打席を外すと、しばらく一塁ベンチ方向へと歩き、気持ちを落ち着かせようとした。
それでも感情が収まらず、左飛に倒れた後、ヘルメットに感情をぶつけた。試合後は山口に対して「普通だった」とだけ言い残し、険しい表情のままクラブハウスへと向かった。
伏線があった。四回無死は、カウント2ボール2ストライクから外角高めの142キロにハーフスイング。芦原球審は良川三塁塁審に確認することもなく、スイングを取った。空振り三振。バットを止めた自信があったのだろう。ぼう然と打席に立ち尽くした。
3試合連続で先発し、二回無死は三塁への内野安打。結果も伴ってきていただけに、後味の悪さが残った。