和田虎ド執念星!Gに必死に食らいつく
「阪神5‐3DeNA」(4日、甲子園)
苦しみ抜いた末の勝利。阪神は2位に浮上しながら、首位巨人に優勝マジックが点灯する皮肉な展開。ただ、やることは変わらない。一戦必勝。それだけだ。
「我々は1戦1戦という気持ち。来週もう一回、少しでも詰めて(巨人戦で)勝負できるように頑張っていく」。4カードぶりのカード勝ち越しにも表情を緩めることなく、和田監督はそう話した。
そのために、序盤から動いた。二回1死一塁ではエンドランを仕掛け、鶴岡が三浦のスライダーに食らいつき右前打。そして一、三塁から大和が一塁線へのセーフティースクイズで先制点を奪った。
指揮官が「打線全体が重くなっていたので、今日は動こうという気持ちだった」と意図を持って臨んだ攻撃。難敵・三浦攻略…いや、逆転優勝への必死な思いが垣間見えた。
楽な展開ではない。1点を追う六回は新井、関本と切り札を代打で送りながら1点も奪えず。だが2死満塁から代打・坂の同点内野安打が飛び出すなど、まだツキはある。
「そう計算通りにいかないので、苦しい試合が続くけど、こういう接戦を拾うか取られるかで、大きな差になる」。来週9日からは巨人と今季最後の3連戦を戦う。それまで勝ち続けるだけ。やるべきことはシンプルだ。