能見1000Kも…49歳に投げ負けた

 「中日6‐0阪神」(5日、ナゴド)

 大記録を勝利で飾れなかった。阪神の能見は記念の花束を受け取ると、帽子を取ってスタンドへ3度、頭を下げた。四回、ルナから空振り三振を奪い、球団史上15人目の通算1000奪三振を達成した。だがチームは大敗。自身の偉業も素直に喜べるはずがなかった。

 三回までの無安打投球も「普通です。先に点を取られたので」と敗戦の責任を背負い込んだ。0‐0の四回2死満塁から藤井の適時打で2点を失うと、六回も無死満塁のピンチを招き、代打・小笠原に右前適時打され、3点目を献上した。ペナントレース終盤。能見が5回0/3を6安打4失点でまさかのKOだ。

 中西投手コーチは「今日に限らずここのところ、100球前後になると、腕が振れなくなる」と指摘。指揮官も変化球を多投した四回の投球について「球数もそんなにいってなかったし、押してほしかったところだったけど」とエースの投球に注文をつけた。

 和田監督が勝負どころと位置づけた9月。次回は11日・巨人戦の先発が確実視されるなど、先発ローテは能見中心で回る。能見は「巨人戦だけじゃなくて、全部大事だよ」と話していたが、結果で示すことができなかった。チームは苦境に立たされている。今季最後の伝統の一戦で意地を見せたい。

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