メッセなぜ…G戦無敗男ツキ果てる
「阪神2-8巨人」(9日、甲子園)
帽子を浅くかぶり、うつむいてマウンドを後にした。阪神・メッセンジャーが今季最短3回0/3、自己ワーストタイの8失点でKOされた。今季これまで4勝負けなしだった王者巨人に、8戦目でついに返り討ちにあった。
「ゲームをつくることができず、早いイニングでマウンドを降りることになってしまって、チームに申し訳ないです」
1球の失投がリズムを狂わせた。初回1死二塁。坂本に初球のカーブを左中間スタンドへ運ばれた。さらに、四回は1四球を挟んで5連打。1死も奪うことができず、ベンチで首をひねった。
「坂本選手のホームランは失投ですけど、あとは不運な当たりが多かった。積極的にこられたのは、向こうの策略だと思います」
4・5差で迎えた9連戦初戦。頼みの助っ人右腕で敗れた和田監督は「カーブで一発を食らって、(その後)カーブを消してしまったので苦しくなった。今日はいつもほど、球の力がなかったのかもしれない」と嘆いた。
まさかの大乱調で9敗目。ただ、この日だけでメッセンジャーを責めるわけにはいかない。今季は巨人戦を中心にフル回転。中4日、中5日をいとわずチームをけん引してきた。今年の伝統の一戦も残り2戦。岩田、能見の両左腕で助っ人の傷を癒やしたい。