和田監督、3カードぶり勝ち越しにホッ
「阪神5‐0広島」(14日、甲子園)
屈辱を糧に勝利を手にした。「昨日の試合から一転、今日は締まりのあるいい試合ができた」と阪神・和田監督。笑みこそなかったが、2位・広島相手に、3カードぶりとなるカード勝ち越し。言葉に安ど感がにじんだ。
前日は4失策もあり、甲子園で64年ぶりとなる17失点で大敗。だが、この試合では中堅に大和を戻し「守備重視。点をやらないぞという布陣」で臨んだ。
両チーム無得点の緊迫した展開の中、五回には鳥谷が菊池の中前へ抜けるかというゴロを好捕。一塁・ゴメスも再三の一、二塁間への当たりに飛びついて押さえるなど、随所に好守が光った。
観衆は前日を上回る4万6561人。大敗しても衰えない虎党の熱気に指揮官も「今日は何としても勝ちたいと思っていた。ファンのみなさんに喜んで帰ってもらえる」と話した。
2位・広島とは2・5ゲーム差。「1戦1戦、必死になって戦っていく。1試合で終わらず弾みをつけていきたい」。残り14試合。大事な試合は続く。