和田虎、南球団社長の猛ゲキに完勝回答

 「ヤクルト0-5阪神」(17日、神宮)

 球団トップのゲキに完封勝利で応えた。三塁側ファウルゾーンを大股で歩く阪神・和田監督の背中に温かい拍手と歓声が降り注ぐ。厳しい声が鼓膜を刺激した前夜とは正反対の色。試合後、ファンの前を通って帰路につく敵地で、勝利は格別な味だと改めて感じた。

 試合前のチーム宿舎。前日、来季続投の基本方針を示した南球団社長に熱いゲキを飛ばされた。「残り試合、全部勝て!」。9年ぶりのリーグ優勝は絶望的になっても、身銭を切って足を運んでくれるファンがいる。猛虎の底力を結集せよという全勝指令。さらに心を燃え上がらせる発奮材料になった。

 上本が出塁し、大和が送り、鳥谷がかえすという理想的な得点パターン。エース・能見が8回無失点の復活ピッチを見せ、久々に投打の歯車がかみ合った完封勝利。6連敗後の2カード連続勝ち越し。CSの本拠地開催権を争う2位・広島に1・5差に迫った。

 「肝に銘じて一戦一戦やっていきます」と和田監督は南球団社長の言葉を厳粛に受け止めた。6連敗以後の監督会見で虎将は常に「全部勝つつもりで」というフレーズを用いている。負けられない戦いは続く。残り11試合。ペナントレース終了後の新たな戦いを見据え、白星を連ねる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス