マートン・341!首位打者へ独走
「阪神7‐3中日」(20日、甲子園)
頼れる主砲の後に控える、虎の安打製造機が竜投を沈めた。阪神・マートンが2試合連続のマルチ安打。打率を・341に上げ、ゴメスとのWタイトル獲得へ、首位打者を独走している。
先発・雄太に与えたダメージが、マートンによって倍増された。初回、三塁線への内野安打。三回には遊撃・堂上直の適時失策を誘発。五回は7球粘った末に、三遊間を破る左前打。いずれもゴメスが打点を挙げた直後だ。途切れることのないGM砲のバットが、相手投手にじわり、じわりと圧力をかけた。
前夜に続く2本の安打に「イエス!グッド」と笑みをこぼした。この日は、ゴメスと合わせて6安打。3試合連続のチーム2桁安打は、最強助っ人コンビがけん引している。取られても取り返す。虎投にとって、これほど頼もしい主軸はいないだろう。
ペナントレースも残りわずか。同一年の打撃3冠で、複数外国人がタイトルを獲得すれば、球団史上初となる。猛虎史に刻む快挙と問われると「残り9試合。もう少し。頑張って戦います」と力を込めた。タイトルに近づく活躍が、本拠地CSへの切符にも近づく。ゴメスとともに、鯉追走へ、マートンが快音を奏で続ける。