虎3連勝!2位浮上へ復調打線に手応え

 「阪神7‐3中日」(20日、甲子園)

 連日の逆転勝利。リーグ優勝は絶望的になったが、一戦必勝のスタンスを掲げる阪神・和田監督は確かな手応えを肌で感じ取った。6連敗後の3カード連続勝ち越し。つながりの出だした打線が、復調のカギとなった。

 1点を先制された直後の初回、盗塁を決めた上本を二塁に置いてゴメスが同点の中前適時打。同点の三回には、無死二、三塁からゴメスが勝ち越しの中前適時打。打点を稼ぐ男の前に走者がいる。この状況を整えられていることが、好調な流れを呼んでいる。

 「前の神宮から打線に活気が出てきてる。塁に出る、進める、かえる。この流れを逃さないようにしたいね」。上本、大和が出塁し、鳥谷、ゴメス、マートンがかえす。各自が課された役割分担を果たしている。これこそがずっと追い求めてきた形だ。

 全勝指令から3連勝となった。「残り試合は全部勝て!」。南球団社長から猛ゲキを飛ばされた17日のヤクルト戦から続く白星の連鎖。一時は手放したプラスの流れを取り戻しつつある。

 「残り試合も少ない。カード勝ち越しうんぬんじゃなくて、1戦1戦すべて取る気持ちでやっていきます」。まずは名古屋で食らった3タテ返し。破竹の12連勝でシーズンを締める。

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