虎のCS必勝ローテ!球場によって変更
阪神が10月11日から始まるCSファーストSへ向け、先発ローテを大筋で固めていることが22日、明らかになった。中西投手コーチは能見、メッセンジャー、藤浪の3枚を、本拠地開催か敵地開催かで順番を入れ替えて起用する方針を示唆。相性を考慮し、ベストの布陣で短期決戦を勝ち抜く。
球団史上初のファーストS突破へ。中西投手コーチは「(先発の)3本は決まっている」と明言した。短期決戦のマウンドを託すのは能見、メッセンジャー、藤浪。ただ順番に関してはまだ、一考の余地を残していると明かす。
「球場によって順番を入れ替える。相性があるからな」と語った中西コーチ。今季のデータを見れば、球場によって最強のカードが最弱のカードに変わってしまう危険性がある。
最多勝を争うメッセンジャーは数字だけ見れば文句なしの開幕投手候補。だがマツダスタジアムでは2戦2敗、防御率8・10と目を覆うようなデータが存在する。甲子園では6勝3敗、防御率2・39と安定した成績を残しているだけに、本拠地開催か敵地開催で順番を入れ替えるのがベストな選択と言える。
このまま3位でシーズンを終えれば、開幕投手は能見でメッセンジャー、藤浪の並びになることが濃厚。広島戦で強さを発揮しており、マツダスタジアムでの相性も悪くない。逆に2位へ浮上すれば、メッセンジャーから始まり、能見、藤浪と続くローテが有力。中4日で回れる2人を序盤に持ってくることで、ファイナルS進出の場合には中4日で2戦目、3戦目とフル回転が可能になる。
もちろん、まずは目前に迫っているCS出場権を確定させることが最優先。1・5ゲーム差で追う広島との直接対決を2試合残しており、まだ2位浮上の可能性も残されている。10月1日に予定されている広島との直接対決で順位が最終決定する場合には、ブルペン総動員で勝ち星を奪いに行くつもりだ。
そのため守護神のスクランブル起用、さらに27日のヤクルト戦に先発した岩崎の状態に問題がなければ、中3日でブルペン待機させる方針。短期決戦をにらみつつも、全力でCSの本拠地開催を奪いに行く。リーグ優勝が確実な巨人への挑戦権を得るために、より確率の高い一手を導き出していく。