虎・悪いメッセ、 痛恨2度押し出し
「DeNA5‐4阪神」(25日、横浜)
まさかの大乱調だった。悪天候による29分の試合開始遅れと、初回の長い攻撃時間が、もろに投球に影響した。阪神・メッセンジャーが5回を投げ9安打3失点。1点リードのまま降板したが、中継ぎ陣がつかまり14勝目を逃した。わずか1差でリードする最多勝レースに、当確ランプはともらなかった。
「今日は自分が悪かった。(ぬかるんだ)マウンドも関係ない。四球を出しすぎた。前回と一緒で修正できなかった。もっと長いイニングを投げないといけませんでした」
初回からピンチの連続だった。四回まで何とか1失点でしのいだが、3点リードの五回につかまった。3連打で無死満塁。2つの押し出し死四球で1点差に詰め寄られた。球数は120球。本調子にはほど遠く、六回のマウンドには立てなかった。
「良くなかったね。コントロールがバラバラだった」と和田監督が言えば、五回まで3度もマウンドへ足を運んだ中西投手コーチは「(初回まで)1時間、待ったというのはあるだろう。イライラしていたな」と話した。
バスへと急ぐ右腕が「今日の唯一、いいところ」と振り返ったのは来日初の200イニングの突破。残り登板試合は1試合。本来の投球を取り戻し、待望の白星を挙げたい。