ゴメス打点王に喜び CSへ準備万端
「フェニックス・リーグ、阪神4-3DeNA」(7日、生目第二)
セ・リーグは7日、レギュラーシーズンの全日程が終了し、個人タイトルが確定した。阪神勢は、109打点を挙げたマウロ・ゴメス内野手(30)が球団史上初の来日1年目で打点王を獲得。マット・マートン外野手(33)が打率・338で首位打者、ランディ・メッセンジャー投手(33)が13勝で最多勝利と、226奪三振で最多奪三振の2冠に輝いた。福原忍投手(37)は最優秀中継ぎ、呉昇桓投手(32)は最多セーブを獲得。球団史上初の5人がタイトルを獲得した。
振り抜かれたバットが奏でる快音が、宮崎の地にも響いた。フェニックス・リーグのDeNA戦、四回1死。白球が左翼線に落ちると、ゴメスは積極果敢な走塁で、二塁を陥れた。
「久しぶりの試合で1打席目は球を見ていったが、2打席目からはしっかりスイングができた。プレーオフへいい準備ができていると思う」。浮かべる笑みに、タイトルホルダーの余裕がにじんだ。
開幕からフルシーズンで4番を務め、109打点をたたき出した。コイの主砲・エルドレッドを抑え、来日1年目で堂々の最多打点を獲得。「ハッピーだね。うれしい気持ちでいっぱいだよ」と喜びを表していた。
こだわってきた打点でのタイトルだ。「4番として、走者が得点圏にいて回ってくる場面が多い。打点を挙げることが大事な仕事」とゴメス。チームの勝利へ。その思いを胸に積み重ねてきた1歩が、チームを2位に導き、2年連続でのCS甲子園開催を実現した。
前夜に2位が確定し「甲子園で試合をしたい気持ちがあったので、よかった」とさらなるモチベーションを手にしていた。五回の第3打席は快音を残しながら左飛に倒れ、この日は3打数1安打。だが、CSへ向けての準備は万端。ここからさらに、4番のバットが数多くの打点を生む。