西岡CSでスタメン復帰!三塁問題なし
「フェニックス・リーグ、阪神4-3DeNA」(7日、生目第二)
阪神・西岡剛内野手(30)が、11日から甲子園で始まるCSファーストS(甲子園)でスタメン復帰することが7日、明らかになった。痛めていた右肘の状態が思わしくなく、7月以降、スタメンから遠ざかっていたが、この日、みやざきフェニックス・リーグのDeNA戦(生目第二)に「3番・三塁」で先発出場。球団史上初のファーストS突破へ、欠けていた大きなピースが埋まった。
頼れる男がスタメンに帰って来る。これまで何度も辛酸をなめてきたCSファーストS突破へ、最後のピースが埋まった。右肘痛などの影響で7月12日の巨人戦以降、代打での出場が続いていた西岡。チームの空気を変え、勝ち方を知る男がCSでスタメンに名を連ねることが決まった。
前日までに和田監督とCSでの起用法について話し合った。今成が離脱して以降、三塁のポジションはベテランの新井や坂が担ってきたが、目立つ成績は残せなかった。首脳陣はチームの起爆剤となり、穴を埋められる存在は西岡しかいないと判断。痛めていた右肘の状態がネックだったが、話し合いの末、本人もスタメン復帰の意思を伝えた。
この日、みやざきフェニックス・リーグのDeNA戦に「3番・三塁」で先発出場。守備機会はなかったが、試合前には9月の再昇格後、初めて三塁の守備位置でシートノックを受けた。右肘にサポーターを巻きながらも、とっさのスローイングなど無難に消化。ボールの力強さもゲームレベルの段階に戻っており、スタメン復帰へ大きな支障はない。
打席では左腕を相手に3打数無安打に終わったが「(CSは)スタメンで出ないから大丈夫」とジョークを飛ばしつつ、「もしCSで試合に出たらお話しします」と西岡は言う。シーズン終盤に1番の上本が調子を落とし、鳥谷は右膝に不安を抱え別メニューでの調整を続けている。
1番だけでなく、3番、6番、7番と、どの打順にも対応できる力を持ったスイッチヒッターの存在は、猛虎打線にとって貴重な存在。和田監督が「できれば打球が飛んでほしかったな」と語ったことを受けてか、西岡は試合後に帰阪予定だったが、急きょ宮崎残留を決断。往復3時間のバス移動をもいとわず、8日の西武戦(南郷)に出場し、本番前の最終調整を行う。
昨年のファーストSでは体調不良を押して強行出場、第2戦で先頭打者アーチを放ったが広島に連敗。昨年のリベンジへ‐。もう背番号7の目にはCSを勝ち抜くことしか見えていない。