今成、回復ならず…ファーストSアウト
「フェニックス・リーグ、阪神5-1西武」(8日、南郷)
阪神・今成亮太捕手(27)のCSファーストS出場が絶望となった。和田監督が出場を見合わせることを明かした。右脇腹痛からの復帰が期待されたが、この日、みやざきフェニックス・リーグの試合前練習でフリー打撃を回避。前日には、守備のみの実戦復帰を果たしていたが、この日は試合途中に「詳しいことはトレーナーの方に聞いてください」とだけ話し、帰阪した。
黒田ヘッドは帰阪について「予定通り」と説明。だが、指揮官がかけた望みはかなわなかった。試合後に和田監督は「打つことが遅れている。ゲーム(に出られる)レベルではない。ファーストSには間に合わないということだね」と苦渋の決断を語った。
鳴尾浜でのリハビリは、ようやく室内でマシンを軽く打てる程度だった。それでも「仕上がっていく過程が見たい」と指揮官が要望して、5日に1軍合流。フェニックス・リーグに参戦させたものの、打撃ができるまでの劇的回復は最後まで見込めなかった。
9日から今成は、再び鳴尾浜でリハビリを再開する。ファイナルSを見据えて、との問いに和田監督は「そこまで考えていない」と話し、ファイナルSへの見通しも立っていない。思い描いた「切り札」を欠いたまま、ファーストSに挑む。