福留、代打で同点打!G倒の流れ作った

 「セCSファイナルS第3戦、巨人2-4阪神」(17日、東京ド)

 高ぶる感情が抑えきれない。二塁手前から手をたたき、三塁ベンチにガッツポーズを繰り出す。阪神・福留が代打で同点打。逆転勝ちへの流れを生み出した。

 ゴメスの適時打で1点差に迫った六回1死一、二塁の場面。「準備はしていた。短期決戦だし、(巨人が)早めに手を打ってくることも考えられたから」。杉内に代わって西村が登板すると、新井良の代打として登場。集中力を研ぎ澄ましたベテランは一振りで決めた。

 「投手に向かっていこうと思った」。1ボールから外角直球を強振。ライナーで左翼フェンスを直撃する同点適時二塁打で、試合を振り出しに戻した。

 ここ一番で見せる勝負強さ。その源となる集中力の高さは野球以外でも半端ではない。

 社会人野球の日本生命に在籍時だった。オーストラリアの海で2メートル、200キロのカジキマグロを釣り上げたことがある。「船に乗ってね。かかった所が遠くて、1時間半かけて釣ったよ。めったに釣れることがないから、帰りは船に(祝いの)旗が立ってたなあ」。狙った獲物は必ず捕らえる。そのスタイルは野球でも変わらない。

 自身にとって中日時代の06年以来の日本シリーズへあと1勝となった。「相手に流れを渡すことなく決められれば理想的だね」。大舞台への切符も一発でつかみ取る。

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