開幕いきメッセ!CSの再現へ名乗り
阪神のランディ・メッセンジャー投手(33)が19日、日本シリーズの開幕投手に名乗りを上げた。
4連勝の歓喜から一夜明け、メッセンジャーは6日後に控える次なるステージを見据えた。「もちろんだよ。1試合目に投げたい気持ちはあるさ」。取材陣から、日本一決定戦の大役を担う決意を聞かれると、言葉を発する前から表情には「オフコース!」と書いてあった。
広島とのCSファーストSの直前にも「開幕投手はミーだ!」と胸を張った。「シーズンを通して一番安定した成績を残した人間が投げるべきだと信じている。もちろん、自分が初戦にいくべきだよ」とコメントを通じて首脳陣にアピール。見事な内容で先陣を飾り、CS6戦無敗の流れをつくった。
レギュラーシーズンでは「目標」としていた200イニング登板をクリアし、13勝10敗で最多勝のタイトルを獲得。2年連続の奪三振王にも輝いた。オレしかいないだろう-の自尊心というよりも、オレがやらねば-の責任感で再び、先鋒(せんぽう)に「立候補」した。
パ・リーグの覇者は20日に決まるが、どちらにしても相手打者の研究に没頭することはないという。「バッテリーミーティングでやるくらいだよ。やり過ぎると分からなくなる。状態はいいから」。開幕戦に投げれば日本一を決する先発マウンドに立つ可能性もある。
「MVP?もちろん、そうなればいい」。メッセが大車輪で虎をチャンピオンへ導く。