西岡、右肘手術へ 巻き返しへ第一歩

 阪神・西岡剛内野手(30)が、今オフに右肘のクリーニング手術を受けることが10月31日、明らかになった。春季キャンプ中から遊離軟骨(通称ネズミ)に悩まされており、来季を万全の状態で戦うために決断。順調なら2015年の開幕には間に合う見通しで、故障に泣かされた今季からの巻き返しを図る。

 来季を不安なく戦い抜くために-。西岡が右肘の手術を決断したことが明らかになった。最終的な検査を経て近日中にもメスを入れる予定。球団側も本人の意向を尊重する姿勢を示しており、来季の巻き返しへ向けた“第一歩”となる。

 今季は春季キャンプ中から右肘痛に悩まされていた。第1クール終了時にバットスイングもできない状態に陥り、帰阪して検査を受けた。その時点で手術という可能性もあったが、開幕に影響が出るため保存療法を選択。痛み止めなどを用いながらシーズンを戦い、必要があればオフに手術する方針を明かしていた。

 ただ、シーズン終盤には状態がさらに悪化。右肘関節内には複数の遊離軟骨(通称ネズミ)が存在しており、スローイングだけでなくバッティングにも影響が出始めた。首脳陣の要請でCSからスタメン復帰を果たしたが、患部の状態を気にしながらのプレーが続いた。

 今回はネズミを除去する内視鏡手術となる見込みで、比較的、術後のダメージも少ない。リハビリ期間も短縮できることから、来春のキャンプ、そして開幕には十分、間に合う見通し。今季取得した国内FA権を行使せず、来季、10年ぶりのリーグ制覇に照準を合わせたとみられる。

 西岡をそうさせるのはあの悔しさ-。日本シリーズ第5戦では、九回1死満塁から一ゴロを放ち、最後は一塁への走塁が守備妨害と判定されて終戦。微妙なジャッジだったが、西岡は審判団の判定に異議をとなえることなく「あの場面でファーストゴロを打ったのが、今の俺の全力の力」と自らシリーズ敗退の責任を背負った。

 もし体が万全であれば、本来のスイングができていれば…。結果は違っていたかもしれない。「応援してくださったファンの方、そしてチームメートには申し訳ないという言葉では済まされない」と思いを赤裸々に語っていた背番号7。度重なる故障に泣かされた2014年からの巻き返しへ、新たな戦いはもう始まっている。

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