藤浪 日米野球「打たれても」勉強や
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が5日、甲子園のクラブハウスを訪れ、練習を再開した。初めて侍ジャパンの一員として参加する日米野球に向けて「打たれてもいい」と、自身の成長の場とする考えを示した。また、オリックスのエース金子ら、一流選手と積極的に交流し、レベルアップにつなげる。
バリバリのメジャーリーガー相手に真っ向勝負だ。侍ジャパンのユニホームに初めて袖を通す日米野球。意気込みを問われた藤浪は「勉強」という言葉を繰り返した。
「せっかくの機会なので、楽しんでやりたいです。抑えても、打たれても勉強になる。しっかり勉強したい」
カノ、アルトゥーベ、ロンゴリア、ジョーンズ、プイグ…。MLBオールスターチームには豪華な顔ぶれが並ぶ。藤浪にとって、現状の力を知る絶好の機会だ。今季11勝を挙げ、2年連続2桁勝利をマーク。巨人と対戦したCSファイナルSでは白星を挙げ、ソフトバンクとの日本シリーズでも登板した。実戦から遠ざかっておらず、手応えはある。
「ちょっと前までシリーズをやっていて、感覚は持っていると思う。来年につながるいい感覚をつかめるように。きっかけになればいい。貴重な経験になると思います」
自身のレベルアップにもつなげる。日本を代表する一流選手が集う侍ジャパン。オールスター戦ではパ・リーグの選手と接する機会が限られるが、今回はチームメートとして戦う。日頃から変化球の握りなど参考にするオリックスのエース・金子らに「せっかくのチャンスなのでいろいろ聞いてみたいです」とどん欲な姿勢で臨む。
クラブハウスでは、さっそくメジャー使用球でキャッチボール。NPB球と比べて手触りがサラサラしているというが「ピッチングをやっていないので分からないですが、そんなに違和感はないです」と問題はなさそうだ。
報道陣の前に姿を見せたのは日本シリーズ翌日以来、5日ぶり。4日間の休日は「実家に帰ってゆっくりしていました」。今後は7日に福岡市内の施設でオーバーホールに入り、体をメンテナンスする予定。8日の侍ジャパン集合日へ向けて、心と体の準備を整える。