岩崎“下克上”今季虎新人最高アップ率

 阪神9選手の契約更改が21日、西宮市内の球団事務所で行われた。1年目に5勝を挙げた岩崎優投手(23)は、今季年俸660万円から840万円増となる年俸1500万円でサインした。127%アップは、今季の阪神の新人の中で最高のアップ率。ドラ6ルーキーが、“下克上昇給”を勝ち取った。同じく梅野隆太郎捕手(23)は、960万円増の1800万円で更改した。

 今年一年の評価が、そのまま数字に表れた。1年前のドラフトで、阪神から最下位指名を受けた岩崎が新人6人の中で、最高昇給率を得た。

 「今年の数字をしっかりと評価をしてもらいました。さらに気が引き締まって、来季に向けて頑張っていきたいと思います」

 初めての契約交渉の緊張感から解放され、穏やかな笑みをこぼした。今季年俸660万円から1500万円。倍増以上の127%アップとなった。年俸のベースが違うとはいえ、アップ率だけみると114%アップの梅野を上回る高評価だ。

 入団当初は、1年間2軍で体力強化に務める予定だった。ところが、オープン戦の結果が悪かった岩田に代わり、急きょ開幕ローテ入り。すると、4月2日・中日戦(京セラ)ではプロ初登板初先発初勝利をマーク。先発陣の投壊を止めて、一躍救世主となった。

 その後も、先発として奮闘し17試合に登板。5勝(4敗)を挙げ、防御率3・50の好成績を残した。CSや日本シリーズでの登板こそなかったが、日米野球ではTG連合にも選ばれて、MLBオールスターを相手に貴重な経験を積み「充実したシーズンになりました」と振り返った。

 球団からの高い評価には満足しながらも、「もっとできた部分はあった」と、自身の成績には物足りなさを口にした。試合中盤に捕まる投球内容を反省。来季は五回の壁を乗り越えて、規定投球回数の到達を目標に定めるつもりだ。

 先発としての自覚もさらに高まっている。約50分に及ぶ初交渉では、これからどういう活躍をすればいいかなど、自分の考えをぶつけたという。「今年以上の数字を残し、もっと勝てる投手になる」。下克上左腕は、2年目のさらなる飛躍を誓った。

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