福原、球児超え5年連続50試合登板へ
阪神・福原忍投手(37)が25日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1500万円増の1億2000万円でサインした。今季は最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得。阪神では歴代3人目となる5年連続50試合以上登板も視野に、来季もフル回転の働きを見せる。
まだまだ老け込むつもりはない。38歳として迎える来季は、プロ入り17年目のシーズンとなるが「それはあまり気にしていない」と話す。簡単には若手にポジションを譲らない。とにかく、与えられたところで投げる。その積み重ねが、5年連続50試合登板へとつながっていく。
「ケガをしないで1年を通して中継ぎでやれるように。自分のことを頑張ります」
取得済みだった海外FA権も行使せず、1500万増の1億2000万円で納得のサイン。「評価していただいたので」。今季は60試合の登板で、42ホールドポイントを記録した。自身初の個人タイトルとなる最優秀中継ぎ投手にも輝いた。
「(タイトルは)チームに感謝しています。チームのおかげで取らせてもらったので。(球団からは)『来年も同じように頑張ってくれ』と」
何より感謝の思いを口にしたが、それも60試合に投げたからこその結果。11年から4年連続で50試合以上に登板しており、12年まで守護神を務めた藤川に並んだ。仮に来年で5年連続50試合登板となれば、藤川を超えて小山正明(現本紙評論家)と伊藤敦規(現トレーニングコーチ)に並ぶ球団3人目の快挙だ。
「(来季も)投げろと言われたところで投げるだけなんで。まずはリーグ優勝を目指して、その上でCSに勝って日本シリーズというのが一番いいと思いますし、それを目指してやらないといけないと思います」
力強い投球は、年齢を感じさせない。もちろん課題も把握している。「防御率が悪いと、それだけ打たれてるので。もう一度、そこをよくしたい」。狙うのは、4・05だった防御率の改善。向上心は絶やさない。届かなかった日本一に向け、来季も投げ続ける。