中島争奪戦は虎、竜、オリの三つ巴戦!

 阪神が獲得を目指す米大リーグ、アスレチックスからFAになった中島裕之内野手(32)の代理人から西武に断りの連絡が入ったことが4日、判明した。長年、お世話になった古巣に入団しない決意を固め、これで中島争奪戦は、阪神、中日に、オリックスを加えた三つ巴(どもえ)となった。ライバルは減ったが、まだまだ気が抜けない戦いは続く。

 極秘帰国から一夜明け、事態は一気に急変した。虎の恋人、中島の去就問題で大きな動きが発生。獲得を目指していた西武に中島の代理人から断りの連絡が入っていたことが判明し、中島争奪戦は阪神、中日、オリックスとの三つ巴となった。

 注目が集まるのが、今後の動向だ。中島に熱視線を送り、獲得に向けて動いてきた阪神に、何らかの“返事”があったかどうかは気になるところ。ただこの日、球団幹部は「今のところ(中島サイドから連絡は)きていない」と説明した。

 とは言ってもライバルが一つ減ったのは、虎にとって“朗報”なのは間違いない。中島の代理人であるスコット・ボラス氏は先月13日(米国時間同12日)に「ヒロは日本に戻ってプレーすることになるだろう。日本球団との契約交渉を進めていく」と明言。中島はボラス氏に12月上旬に米国で行われるウインターミーティングでの情報収集を要望しているが、現時点で日本の球団で争奪戦に参戦している阪神、中日、オリックスの中から選択する可能性が高い。

 阪神としては、できる限りの誠意は尽くした。球団からは11月中旬に最大4年の大型契約を最終提示として、代理人サイドに伝えている。「代理人と話をするのが筋」(中村GM)とし、これまで本人と直接話をせず、筋を通して代理人交渉を進めてきた。

 どうしても欲しい。その思いは現場も一緒だ。和田監督も1日に「ぜひ来てほしい。加わってくれたらありがたい。頼もしい選手」と初めてラブコールを送った。さらに「(走者を)かえすこともできる。中心を打つ選手だと思う」と早々とクリーンアップ候補だと明言した。

 来季の阪神の命運を握るだけに、何としてでも獲得したい。前日米国から帰国した際、「日本で騒ぎになっているんですか?友達からニュースのホームページが貼り付けられたメールが送られてくるんですよ」と過熱する争奪戦に驚きを見せた中島。恋人の決断を、今は静かに待つしかない。

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