北條、同級生・大谷撃ちでアピールや

 日本野球機構(NPB)主催の東日本大震災復興支援イベント「NPBベースボールフェスタin福島」が6日、福島市の国体記念体育館で行われた。12球団23選手が集結。阪神・北條史也内野手(20)は、同級生の日本ハム・大谷翔平投手(20)を打ち、1軍へ猛アピールすることを誓った。

 時折、雪がちらつく福島。だが、来季1軍定着を見据える若虎の心は、メラメラと燃えていた。北條の視線の先には、日本ハム・大谷の姿があった。

 同学年で、ともにプロで2年を過ごした。大谷は二刀流で活躍し、今季は投げては11勝、打っては10本塁打をマークし、来年の年俸は1億円。一方の北條は今季、初めて出場選手登録はされたが、試合に出ることはかなわなかった。その差は大きく開いている。

 だが、気持ちは負けてはいない。「(大谷を)打ちたいという気持ちはあります」と言い切った。照準を定めるのは来春のオープン戦だ。

 大谷は今年3月8日、阪神とのオープン戦(甲子園)で先発し、5回1失点と好投した。来年のオープン戦日程はまだ決まっていないが、北條にとって大谷を打つことは、これ以上ないアピールになる。だからこそ対戦を熱望している。

 相手のすごさは重々、分かっている。「そう簡単には打てないですよ。プロ野球の中で一番の球ですから」。そのためにもオフの自主トレ、キャンプで自らを鍛え上げるつもりだ。

 阪神が獲得を目指していた中島(アスレチックスからFA)の移籍先は、オリックスに決まった。また鳥谷は、メジャー挑戦を視野に海外FA権を行使。内野のレギュラーは流動的だ。「来年は3年目ですし、今まで以上に頑張らないといけない。勝負しないといけないと思います」と覚悟を口にした。

 この日は東日本大震災復興支援イベントに参加。将来的には、チームメートの藤浪や大谷ら同級生とともに被災地の支援をしたいという思いがある。「将来的にそういうこともやっていきたい」と思い描く。

 影響力を強めるためには、まずは1軍で結果を残すこと。3年目に勝負をかける。

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