ドラ2石崎2・6億円車オーナー目指す
「阪神・新入団発表会」(8日、大阪市内)
阪神の新人選手入団発表会が、大阪市内のホテルで行われドラフトで指名された5選手が南球団社長、和田監督とともに会見した。ドラフト2位・石崎剛投手(24)=新日鉄住金鹿島=は将来の目標の一つとして「活躍していい車に乗りたい」と話し“世界でもっとも高い車”と言われる約2億6000万円の超高級車ブガッティ・ヴェイロンのオーナーに照準を定めた。
最速151キロのスピード男がその瞬間、目を輝かせた。どんな車に乗ってみたいか?石崎はその質問に一気に冗舌になった。
「ホテルの下でランボルギーニやフェラーリを見たんです。いいですよね。究極はブガッティ・ヴェイロンですね。2億円以上する頂点に近い車です。ビートたけしさんも乗っているらしいです」
ブガッティ・ヴェイロンはフランスのスーパーカー。約2億6000万円の“世界でもっとも高い車”の一つ。最高速度は410キロ。世界でもっとも速い市販車とも言われる。購入には審査があり、キャッシュでしか販売しない。多くは限定車で日本では10台前後しかないと言われている幻の名車だ。映画監督の北野武や、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ロペスなどもオーナーとなっている。
石崎の趣味は洗車。茨城の三和高時代に車に興味を持つようになり、社会人になってからは、専門誌を読みあさるようになった。プロになったらあんな車に乗ってみたい。そんな夢を描くようになった。ところが、腰痛などもあり、なかなかプロから声が掛からない。苦節6年、ついに念願がかなった。
もちろん、本業で結果を残さなければ、年俸は上がらないし、車も買えない。
会見ではタテジマのユニホームに袖を通して「実感が湧いています。やっとプロ野球選手になりました」と言葉に気持ちを込めた。
背番号は30。今季まで久保田が付け、あこがれの人という前カブス・藤川球児が入団時に付けていた番号でもある。「久保田選手に続いていい結果を残せればいい」と話した。
対戦したい打者には外国人選手を挙げた。「プロは力と力の勝負。どれだけ通用するか試してみたい。バレンティンですか?ストレートで三振を取れたらなと控えめなんですけど」と笑顔で話した。
動画サイトや専門誌で調べ尽くした究極の高級車。いつか、夢を手にする日まで、快速球で打者から三振を取り続ける。