藤浪「当然」東京五輪で「金」獲るゾ
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が9日、2020年東京五輪で復活が期待される野球での金メダル獲得を誓った。前日に開かれた国際オリンピック委員会で28と定める競技数の撤廃が承認され、野球復活の可能性が浮上。この日、鳴尾浜での強化指定練習に参加した右腕は「もし選ばれたら、一番上を目指すのは当然」と優勝を宣言した。
日本野球界に舞い込んだ吉報。20年東京五輪で野球が復活するかもしれない-。その情報は藤浪の耳にもしっかり入っていた。「代表に選んでもらえるように、それだけの力をつけていきたいですね。もし選ばれたら、自分も一番上を目指すことは当然なことだと思います」と金メダル獲得を堂々と誓った。
12年ロンドン五輪から除外となった野球。復活となれば、08年北京五輪以来となる。藤浪は「(開催は)シーズン中で問題はあるかと思いますが、野球にもし決定するのであれば代表に選ばれるように頑張りたいです」と日の丸を背負い、世界と戦う覚悟を強く示した。
ただ、これまで五輪に触れることはなかった。08年の北京五輪で朝原宣治が最終走者を務めた陸上男子400メートルリレーチームが銅メダルを獲得したことを覚えている程度。「野球はWBCがあるんでね」と語ったように、今まで五輪には注視していなかった。だが、今後は20年の東京五輪も視野に入れて、取り組んでいく考えだ。
さらに、世界への憧れが藤浪を後押しする。前日のテレビ番組収録では「そういうレベルになれば、挑戦したい気持ちもある」と、将来的にメジャーに挑戦する考えがあることを示唆した。11月16日に行われた日米野球では、メジャー相手に先発。4回4失点と洗礼を浴びたが、海の向こうへの思いは確実に芽生えている。
この日は、鳴尾浜での強化指定練習に参加し、ウエートなどで汗を流した。「もちろん目指したい。オフも頑張ってトレーニングして狙っていきたい」と来季は開幕投手を目指し、まずは阪神のエースとしてチームの柱になる。その先に見据えるのは17年のWBC、そして20年東京五輪の頂点だ。