藤浪誓った2年連続弾!恐怖の9番だ
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が10日、鳴尾浜で強化練習を行い、2年連続本塁打を誓った。今季は打力を向上させ、4月15日の広島戦(マツダ)でプロ初本塁打を記録。来季も本塁打を放てば、阪神の日本人投手では83年の山本和行以来、32年ぶりとなる。進化する右腕が、新たな伝説へ挑む。
来季も投げるだけじゃない。自らバットで白星をたぐり寄せる。今季プロ初アーチを放った藤浪が2年連続本塁打の“快挙”に意欲を示した。
「バッティングに関しては、しっかりできたと思う。来年もこれぐらい、今年以上打てたらいいと思います。(2年連続本塁打を)打てたらいいですね」
自己評価は厳しい藤浪だが、今季の打撃成績には合格点を与えた。52打数9安打、打率・173。1安打しか打てず打率・027に終わった1年目と比較すると、飛躍的に伸びた。チャンスにも強く、得点圏打率は・364。阪神の日本人投手では18年ぶりとなる打点「6」をたたき出した。ハイライトは今季初勝利を飾った4月15日・広島戦(マツダ)。九里から右中間席へプロ1号を放った。
「能見さん、岩田さん、メッセンジャーは9人目の野手という意識が高い。そういう影響はあると思います」 球界を見渡しても好投手は打撃をおろそかにしない。藤浪自身も今季は打者の意識を強く持ったシーズンだった。プロ初本塁打の打席直前には関川打撃コーチに配球と傾向を確認。ベンチでは野手に相手投手の狙い球を尋ねて参考にしたという。「いろいろ配球が分かってきたと言ったら偉そうですけど勘が当たるようになってきました」。今年の打撃の結果は準備のたまものだった。
「素振りはしないですけど、キャンプでマシン(打撃)を徹底してやります」と藤浪。来季のバットについては「今年良かったので」とオリックス・山本和作モデルを引き続き、使用するつもりだ。来季、アーチを放てば阪神の投手では07、08年のボーグルソン以来、日本人投手では80年から83年にかけて4年連続を記録した山本和行氏以来、32年ぶりとなる。打って投げて、藤浪が偉業に挑む。