藤浪、来季へ決意の一文字「制」
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が12日、大阪市内のABCラジオで「武田和歌子のぴたっと。」に出演し、来年の漢字に「制」を選んだ。来季は圧倒的な力をつけ、日本一を目指す思いを一文字に込めた。また、球団に訴えていた広島・前田との合同自主トレについて進展があったことを明かした。
来季への決意が漢字1字に表れた。番組内で来年の漢字を聞かれた藤浪は迷わず「制」を選んだ。その文字に3つの意味を込めた。
「とにかくセ・リーグを制すること。プロ野球を制して、日本一になりたいです」
今年はシーズン2位からの下克上で日本シリーズまで進んだが、あと一歩で、日本一を逃した。来季はリーグを制して頂点に立つ。そのためには、自身の進化が不可欠。3年目はエースを狙う。
「圧倒的な力をつけたい。制圧するという意味もあります」
番組であらためて来季の開幕投手に立候補し、目標の勝利数を15勝と設定した。独り立ちへ「リリーフの方や野手の方に頼るのではなく、圧倒的な投球をしたいです」と力を込めた。
3つ目の意味は制球力向上だ。今季はリーグワースト3位の64与四球。無駄な四球から敗れた試合もあったため、「コントロールをつけたい」と安定した投球を求めていく。
「制」の1年を送るためオフはウエートトレーニングに時間を割いている。現在の90キロから92キロ到達が目標。球質とキレにこだわりながらも「トレーニングしたら出ないこともないと思う」と160キロにも意欲を示した。
番組終了後、今年の漢字を「苦」とした。苦しみながら、何とか耐えた14年。苦い経験を来季へつなげる。