阪神2・28VSオリ 因縁の中島倒せ

 阪神の来春キャンプの対外試合日程が12日、明らかになった。2月は沖縄、高知で9試合が組まれるが、注目は2月28日に安芸市営球場で開催されるオリックスとのオープン戦だ。今オフ、阪神が獲得を目指した前アスレチックスの中島裕之内野手(32)や、前DeNAのトニ・ブランコ内野手(34)らの加入で大補強した猛牛との関西ダービーは、春季キャンプ総決算の舞台になる。

 新生猛虎がフラれた恋人に牙をむく。明らかになった来春キャンプの注目カードは2月28日に高知・安芸で開催されるオリックス戦。今オフ、阪神が全力で獲得を狙った前アスレチックスの中島をはじめ、巨大補強に成功した猛牛軍団が春季キャンプ総決算の相手になる。

 チームは2月25日に沖縄を離れ、27日に高知入りする。紅白戦を含め南国で10試合程度の実戦をこなした選手たちにとって、来年初の「関西ダービー」はガチンコで腕を試す機会となるに違いない。

 2月1日のキャンプインから宜野座滞在中に組まれた虎の対外試合は全7試合。11日の日本ハム戦(名護)を皮切りに、下旬にはDeNA(宜野湾)、中日(北谷)2連戦などが組まれ、和田阪神4年目のチーム内バトルが繰り広げられる。

 海外FA権を行使した鳥谷が海を渡れば内外野を含めたポジション争いはさらに激しさを増すだろう。西岡、上本、大和らの二遊間争い。新井、今成を含めた三塁、外野をめぐる定位置争奪戦、さらに藤井、鶴岡、梅野らの正捕手バトル…。外国人をのぞく大半がポジションを確約されておらず、今秋キャンプで名を売った陽川や中谷にとっても安芸がアピールの舞台になる。

 今季、パ・リーグの覇権をソフトバンクと最後まで争ったオリックスは中島のほかに小谷野、ブランコ、バリントンを獲得し、悲願へ本気度の高さをうかがわせる。力試しには願ってもない相手だ。主力選手が3月を待たずに積極的に対外試合をこなすケースは少ないが、米国で出場機会の乏しかった元メジャーリーガーにとってはキャンプは実戦感覚を取り戻す場であり、早期調整も辞さないだろう。

 和田監督自ら「ぜひ来て欲しい」とラブコールを送った中島との“因縁対決”は、球団創設80周年の節目を占う試金石になる。

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