阪神球団ＯＢ会が来年、創設８０周年を迎える球団をバックアップするために、田淵幸一氏、藤田平氏（デイリースポーツ評論家）、江夏豊氏のレジェンドトリオを中心に盛り上げる態勢に入っていることが１４日、明らかになった。

　川藤幸三ＯＢ会長（６５）はその構想を熱く語る。

　「タイガースの伝統を今後に受け継ぐ意味でも、大スターの３人の方々に中心になって、引っ張っていってもらえたら。そうなれば、次は掛布、岡田、真弓、そして金本、矢野、赤星と時代、時代の顔がそろう。ＯＢ会が一つになってざっくばらんに言える関係をつくって行けたらいい」

　すでに３人の大物ＯＢに対して、協力のお願いを伝えているという。ミスタータイガースと言われた田淵氏、球団最多安打の２０６４安打を誇る藤田氏、そして来春のキャンプで臨時コーチを務める江夏氏。１９７０年代の猛虎をけん引した３人がそろえば豪華共演になることは間違いない。

　今後、どんな形でレジェンドたちが関わっていくかは未定だが、来季予定されている８０周年記念イベントの顔としてだけでなく、豊富な経験を、ＯＢ会を通じて球団や選手に少しでも還元してもらえたら、それだけで伝統球団にとって、大きな財産になるはずだ。