ドラ1横山、山形での阪神戦開催願う

 阪神のドラフト1位・横山雄哉投手(20)=新日鉄住金鹿島=が20日、故郷・山形での阪神戦開催を願い、大投手となって凱旋することを誓った。山形中央高校野球部OB会が発起人となり、山形市内のホテルで行われた激励会に出席し、元ロッテの村田兆治氏(65)が通算200勝を達成した山形県野球場で、故郷に錦を飾ることを目標に掲げた。

 拍手と声援が鳴りやまない。山形市内を覆った雪が溶けそうな熱気に包まれた激励会。「活躍して山形にいいニュースを届けて、恩返しできたらと思います」。壇上で150人の視線を一身に浴びた横山が、地元への貢献を心に誓った。

 「高校まで過ごしたので、山形に特別な思いはある。いずれ山形で試合をやる機会があれば、そういう舞台で投げられればと思う」

 故郷には格好の舞台がある。山形県野球場。これまで何度も公式戦が開催されてきた。仙台が本拠地の楽天だけではなく、13年には巨人が主催試合を行っている。

 横山にとっては思い入れの強い球場で、原点といえる場所だ。自宅がある東村山郡中山町から約1キロで、プロ野球開催時には応援が家まで聞こえるという。幼少期からプロ野球の観戦に訪れ、山形中央時代は何度もマウンドに立った。

 ただ、阪神と山形は縁が薄い。公式戦は過去3試合を行っただけで、直近でも93年の広島戦が最後だ。15年も開催予定がないため、夢の実現は早くても16年になる。

 それでも横山は「(山形県野球場では)年に何回か公式戦があるので」と将来的に阪神戦が開催されることを願った。注目度の高いドラフト1位左腕だけに、大活躍すれば今後、誘致される可能性も高まる。

 同球場では偉大な記録が達成されている。1989年、ロッテ・村田兆治が通算200勝を達成した。「僕も山形で記念の試合や、記録がかかった試合を投げられれば究極だと思う」と、大投手として凱旋することを夢見た。

 激励会では「最後の30勝投手」と称される山形出身で元南海の皆川睦雄氏のような活躍を期待されると、「頑張ります!」と力強く返答した。地元の大きな期待を肌で感じ取った夜。横山が気持ちを引き締め直した。

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