宜野座村野球場がネーミングライツ公募
阪神が1軍の春季キャンプを行う沖縄・宜野座村が宜野座村野球場の球場名変更を検討していることが22日、分かった。當眞淳(とうま・あつし)村長(42)ら宜野座村役場の関係者が野球場のネーミングライツ(命名権)公募に意欲的で、再来年度の名称変更が現実味を帯びている。公募対象は全国の企業になる見込みで来年の村議会で条例を制定後、権利購入の年額なども検討される。
阪神キャンプ地の名称変更が検討されている。この日、球団関係者が「ネーミングライツの話がある。那覇市と沖縄市の球場は企業名がついて全国区になったし、収入面を含め宜野座でもという声がある。村長も前向きだ」と、施設命名権を公募する機運が高まっていることを明かした。
野球場、サッカー場などの命名権は1990年代後半に確立したスポーツ界の潮流。宜野座村の當眞村長ら役場関係者は、電光掲示板の新設や外野フェンスの改良など最近2年間の改修が村のシンボルを再アピールする好機だと考えている。
巨人が2次キャンプの拠点にする那覇市の奥武山野球場は沖縄セルラー電話が年額2000万円で5年契約を締結し「沖縄セルラースタジアム那覇」として運営。広島のキャンプ拠点、沖縄市野球場はコザ信用金庫が命名権を獲得して年額650万円で5年間の契約、「コザしんきんスタジアム」の愛称を使用する。ともに地元企業が命名権を有するが、宜野座村の担当者は「全国の企業さんに検討していただければ」と、公募の枠を県外に広げる構想を持つ。
「命名権を公募するためには年4回の議会で条例をつくる必要がある。再来年のキャンプに間に合わせるためには、来年9月の議会を目指せばいい。支障はない」と同村関係者。阪神のメディア露出度は巨人をしのぐため多大な広告効果をもたらすことは間違いない。契約金が施設改善のバックアップになれば、村の貢献度も上がる。ボールパーク宜野座が阪神のV奪回を支援する有志を募る。