岩田、開幕投手狙う!6千万円でサイン
阪神・岩田稔投手(31)が25日、西宮市内の球団事務所で代理人の伊藤拓弁護士(40)を伴い契約更改交渉に臨み1400万増の6000万円でサインした。来季に向けて「やるからにはそういうところを目指さないといけない」と自身初となる開幕投手にも名乗りを上げた。
みなぎる自信が岩田を冗舌にさせていた。昨季は2勝に終わり復活をかけた今季。開幕1軍を逃したものの4月20日のヤクルト戦で初先発初勝利を挙げると、続く26日のDeNA戦で1失点完投勝利を挙げローテ入りを勝ち取った。9勝8敗、防御率はリーグ2位の2・54と抜群の安定感を示した。
「引退覚悟で臨んだシーズン。開幕を外されたのはショックだったけど、絶対できる自信はあった。使ったら成績を残せることは証明できた」
打たれたら2軍に落とされる。崖っぷちの精神状態で投げ続けた。その結果、得点圏被打率は・146で、リーグトップの好成績を残した。だが、満足はしていない。開幕からシーズンを通してローテを守ることができれば、成績は残せると言う。
「最低でも15勝。タイトルは何か獲らないといけない。投げ続けられれば200イニングも近づいてくる」
これまでは目標を口にすることはなかった。「何か変えないといけないと思った」と積極的に言葉にすることに決めた。だからエース能見、メッセンジャー、藤浪と候補が乱立する開幕投手についても「やるからには目指さないと。負けると思っていたらやれない」と堂々と宣言した。
フルシーズンの活躍に向けて競輪選手のウエートトレなどを参考にヒップアップに取り組んでいる。「お尻に乗せられるように投げたら結果が良かった。尻回りを鍛えたい」。競輪選手ばりの特大ヒップで開幕から暴れるつもりだ。