ドラ2石崎誓った!奪三振率で球児越え

 阪神のドラフト2位・石崎剛投手(24)=新日鉄住金鹿島=が4日、茨城県猿島郡の境高校で自主トレを公開した。元阪神で、米大リーグ・レンジャーズの藤川球児投手(34)に憧れる右腕は、先輩と同様にプロでも直球での三振にこだわることを宣言。藤川が2011年に記録した奪三振率14・12を目標に掲げて、大成を目指す。

 プロの強打者も最速151キロの直球でなぎ倒す。石崎が1年目のスタートに、壮大な目標を立てた。アマでは奪三振マシンとして名をはせた剛腕は、藤川が11年に記録した自己最高記録、奪三振率14・12を目指す。

 「ずっと球児さんを見てきて憧れていた。球児さんの数字はすごいけど、それに一歩でも近づけて、最終的には超せればと思う」

 奪三振率14・00を超えれば、9回を投げた場合に半分以上のアウトを三振で奪う計算となる。並大抵の投球では達成できない藤川の記録だが、それほど三振へのこだわりは強い。

 「打たせて取った方が楽だと思うけど、三振は目立てる。男のロマン、投手のロマンだと思う。投手は三振を取ってなんぼだと思う」と言い切るほどだ。

 茨城・三和高で快感に目覚めた。入学時は技巧派だったが、部員が少ないため週末の試合では土日ともに先発完投を繰り返した。すると、最速145キロを記録するまでに成長。球威で打者を圧倒できるようになった。

 「緊迫した場面で三振を取った時の喜びは、味わったことがないものだった」。新チームとなった2年秋から3年夏の茨城大会1回戦で敗れるまで、430回を投げて618三振を奪取。奪三振率12・93を記録した。

 大舞台での実績もある。新日鉄住金鹿島に在籍していた昨年。富士重工の補強選手として都市対抗に出場すると、3試合6回2/3を投げて9三振。奪三振率12・15を記録した。

 これまで大半の三振を直球で奪ってきた。プロでは中継ぎでの起用が想定されており、藤川を見習って今後もスタイルを貫くつもりだ。「直球にこだわりを持っている。直球で打者をねじ伏せる投球をしたい」。

 武器に磨きを掛けるため、体もいじめ抜いている。2日から始動し、この日は三和高時代の恩師、金井光信氏が監督を務める茨城・境高で自主トレ。キャッチボールで初投げも披露した。「甘えてばかりだと通用しないのでしっかりやっている」。無名校からプロ入りの夢をかなえた。次は必ず“球児超え”を果たす。

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