藤浪 マエケンから“金星”で恩返しや

 阪神・藤浪晋太郎投手(20)が14日、都内のトレーニング施設で、広島・前田健太投手(26)らとの合同自主トレを公開した。前田から直接対決全勝宣言の宣戦布告を受け「もちろん、負けたくないです」と闘志を燃やした。エース対決を制した“金星”をマエケンへの恩返しとする。

 念願の合同自主トレ。終始笑顔が絶えず、心も躍っていた。「チームマエケン」Tシャツを着用した藤浪は、額に汗をにじませ、意欲的にトレーニングメニューに取り組んだ。「すごく充実しています。普段、やらないようなトレーニングもありますし、楽しく、いい雰囲気でやらせてもらっています」。テレビカメラ14台、報道陣約80人の数が注目度の高さをうかがわせた。

 午前10時から約6時間、キャッチボールや体幹トレーニング、ダッシュ、スクワットなどで汗を流した。前田や大瀬良と言葉を交わし、和やかな雰囲気だったが、練習後、前田と2人並んで受けたテレビインタビューで、勝負師の顔に戻った。

 「去年、晋太郎に投げ負けたので、今年は全部勝てるようにしたいです」

 前田がゴングを鳴らすと、藤浪は深くうなずき、真剣なまなざしで恩返しを誓った。

 「もちろん、負けたくないです。球界を代表するエースに勝つとチームも乗ってくる。前田さんに限らず、エースと呼ばれる方から勝って、金星を挙げられるように頑張っていきたいです」

 昨季は3試合で投げ合い1勝1敗。過去2年間、ポストシーズンを含めても2勝2敗と互角の成績。前田に黒星を付けることが日本一を引き寄せる近道になる。

 「投げ勝つというより、投げ負けないようにしたい。そういう方と投げ合ったら我慢の投球が多くなると思うので、粘りの投球をできるようにしたいです」

 合同自主トレ2日目にして、早くも飛躍のヒントを聞き出した。午前中のキャッチボール後に投球の「脱力」について質問。1年目からの課題をストレートにぶつけ、克服に向けた答えを得た。

 「力の抜き方とそれに対する考え方です。コントロールが良くて、キレのいい球は余計な力が入らないので、いい球と悪い球の幅がなくなっていく。参考にして今後に生かしていきたいです」

 合同自主トレは沖縄出発前の24日ごろまで行う。「技術的なことも聞きたいですし、トレーニング、調整についても聞きたいです」と目を輝かせた藤浪。残り10日間、マエケンのエース道をどん欲に吸収していく。

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