北條1軍C抜擢も「クビが危ない…」

 阪神は23日、西宮市の鳴尾浜で合同コーチ会議を行い、1、2軍キャンプのメンバー振り分けを決定した。1軍初参加となる北條史也内野手(20)は「クビが危ない。3年目に1軍で出ないと」と、背水の覚悟でキャンプに臨むことを明かし、開幕1軍を勝ち取る意気込みを示した。

 浮かれた様子はなかった。初めての1軍キャンプは雰囲気を経験して勉強したい…。そんな生ぬるい意気込みでもない。北條ははっきりとした口調で決意を明かした。

 「今年は3年目なので、1軍の試合に出ないとダメだと思っている。クビが危ない。3年目に1軍で出ないと、4年目になったらチャンスはなくなっていくので」。1軍キャンプメンバーでは最年少野手ながら、いきなり背水の覚悟で沖縄に乗り込む。

 同期の藤浪には遅れたが、着実に成長し、1軍キャンプの切符をつかんだ。昨季は2軍で結果を残して、9月29日に1軍初昇格。出番はなかったが、雰囲気を肌で感じ取った。

 昨年11月には21Uワールド杯の日本代表に選ばれた。1次ラウンド・ベネズエラ戦で逆転3ランを放つなど、正二塁手として準優勝に貢献。ベストナインにも選ばれた。

 今は、これまではなかった確かな自信がある。「(春季キャンプでは)結果を出していくことを目標にしている。試合に出られるように練習から元気よく、ハキハキとやっていこうと思う」。待ちに待ったアピールのチャンスに気持ちを高ぶらせた。

 首脳陣も高い期待を寄せている。和田監督は「国際舞台を経験して、帰ってからの顔つきがいい。自主トレの動きにもキレが出てきている。1軍のキャンプに参加して、1軍クラスの選手を見て、どういう動きをするのか非常に楽しみ」。次世代を担う存在として、さらに一回り成長することを願った。

 年明けからは連日、鳴尾浜で自主トレを行ってきた北條。ノックでは軽快な動きを見せ、順調な調整ぶりを見せている。「初日から全快でできるようにしたい」。沖縄から一気にステップアップを目指す。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス