藤浪 キャンプの“相棒”はギター♪
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が、沖縄・宜野座での1軍キャンプへギターを持ち込む。25日、キャンプ地への荷物出しのために甲子園クラブハウスを訪れ、愛用のギターを積み込んだ。キャンプ中、オフの時間に弾いてリラックスする考え。24日に打ち上げた広島・前田らとの合同自主トレでは目から鱗(うろこ)の「発見」も。勝負の3年目へ、オンオフともに充実した2月を過ごす。
左手でスーツケースを引き、右手で大事そうに、“相棒”を抱えていた。その形を見れば中身は明らか。沖縄先乗り自主トレを前に甲子園クラブハウスを訪れた藤浪は、野球道具と一緒に、「アコースティックギター」を沖縄行きのトラックへ忍ばせた。
「(ギターを)やっている、というレベルではないです。暇つぶしです。プロに入って自分で始めてみようと思いました。キャンプもオフの時間があるので。気分転換というより、暇つぶしですね」
自主トレから数えると、沖縄滞在は1カ月以上に及ぶ。グラウンドでは野球漬けだが、ホテルでは気分転換も大切。過去2年間は、チームメートとテレビゲームを楽しんだが、今年はマリンブルーの海を眺め、ギターを奏でるつもりだ。
ギターは昨年、購入した。寮で自由な時間を見つけると、本や動画を見て、ひそかに練習を重ねているという。ギターが趣味の野球選手と言えば、元ヤンキースのバーニー・ウィリアムスや、元日本ハムのトレイ・ヒルマン監督らがプロ級の腕前で有名。オフのコンサート開催については「いやいや…」とやんわり否定したが、「ミスチルが好きなので、弾けるようになったらいいと思います」と上達を目指す。
もちろん本業・野球の準備も万全だ。24日に打ち上げたマエケンとの合同自主トレは、収穫たっぷりだった。投球の考え方、トレーニング方法など、貴重な12日間を振り返り、充実を口にした。
「ピッチングに関するおもしろい発見が、たくさんありました。マエケンさんは抜け球より、引っかける方がいいと言われていた。自分(の考え)にはなかったので」
さらに、トレーニングすべてが野球の動きにつながっており「いいものは取り入れていきたい。動作の再現性を高めていければ」と今後に向けて、新たなテーマを見いだした。
26日には自主トレ先の沖縄へ出発する。マエケン流とギターで充実のキャンプライフを送る。