阪神のランディ・メッセンジャー投手（３３）が２８日、関西空港着の航空機で来日した。すでに開幕投手に名乗りを上げている右腕は、藤浪も開幕投手を狙っていることについて「まだまだ彼に譲るわけにはいかない」と宣戦布告した。

　笑顔の奥に昨季、最多勝＆最多奪三振の２冠を獲得したプライドが見え隠れした。「彼自身が目指すことは大事だが、負けていられない」。藤浪の将来性は認めているが、開幕投手を譲るわけにはいかない。

　米国テネシー州の自宅で過ごしたオフは主に休養に充てた。「何もしなかったよ。朝、子供を学校に送ってリラックスして、また迎えに行ったりね」と“イクメン”として家族サービスに努めた。「日本に来て初めて、オフにブルペンで投げなかった」と酷使した肩、肘をしっかりと休めることに重きを置いた。

　「（昨季の）タイトルは防衛したい」というだけではない。新たなタイトルについても「もちろん狙っていく」。頼れる右腕が悲願のリーグ優勝、日本一へ、今年も虎投をけん引する。