藤浪「光栄」江夏氏のゲキに活躍誓った
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
今キャンプ初のブルペンに入った阪神・藤浪晋太郎投手(20)が2日、江夏氏のゲキに応える活躍を誓った。江夏氏が「220イニング、15勝以上、10敗以下」をエースの条件として挙げたと聞くと、思わず苦笑いを浮かべた。
「去年のメッセンジャーでも200いくつなので…」。今季180イニングを目標に掲げる藤浪にとって、220イニングは遠い数字。だが、高い数字設定は期待の表れだ。「そう言っていただくのはありがたいですし、光栄なこと。自分に合ったものは取り入れていきたい。それぐらい投げられるように頑張りたいです」と江夏氏の助言に感謝した。
ブルペンでは直球を中心に、すべての変化球を交えて61球。マウンドの傾斜に慣れることと、体の開きを意識した。途中からは左右の打席に打者を立たせて、実戦を想定した投球を披露した。
「実戦に近い感じで投げた方が自分はいいと思いますし、リアリティーがある方法でやりました」
変化球の精度は「まだまだ」と話すが、直球に関しては「ボール自体は良かった。キャッチャーの方にも、そう言ってもらいました」と納得顔。午後からは「決してうまくないので」と送球とけん制の練習に取り組んだ。弱点をつぶし、エースへの階段を上っていく。