藤浪22日竜戦で開幕リハ!結果こだわる
「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が22日の中日とのオープン戦(北谷)で今季対外試合初登板することが12日、明らかになった。初の開幕投手を狙うため、オープン戦では「結果」にこだわりアピールしていく構え。開幕カードで対戦する相手に本気でぶつかる。
初の開幕投手を狙う藤浪にとって、これ以上ない相手だ。今季初の対外試合での登板は、2月22日・中日戦に決まった。今季の開幕カードでぶつかる相手だが、逃げも隠れもしない。球団関係者は「(中日とは)これまで何度も対戦しているし、関係ないだろう」と起用を明言した。
開幕投手争いはメッセンジャーと一騎打ちの様相だ。2度目の大役を狙うメッセンジャーは「まだ彼は若い。自分がチームにいる間はずっと(開幕戦で)投げようと思っている」と一歩も譲らない姿勢だが、藤浪もアピールに燃える。あらためて開幕を狙う意気込みを示した。
「オープン戦になると、しっかりアピールをしないといけない立場だと思います。普通にやっていては、いいところで投げさせてもらえないと思うので。試合で試したいことはあるけど、結果を残したいと思います」
過去2年間、シーズン開幕までは結果以上に内容にこだわった。だが今年は違う。オープン戦の結果で首脳陣にアピールしていく。
対外試合に向けて、まずは15日の紅白戦で、白組先発として2イニングを投げる。紅組先発の能見に加え、メッセンジャー、岩田も同日に登板予定で、先発4本柱が顔をそろえる。それでも「意識はしない。バッターに投げるのは久々なので、バッターの反応を見たいです」とテーマにブレはない。大阪から両親が訪れたこの日はブルペンに入らず、キャッチボール、室内で送球練習やウエートトレーニングで入念に調整した。
昨年12月の契約更改交渉の後の会見で、初めて公の場で開幕投手宣言をした。「まだまだ実力がないのは分かっています」と足元を見つめながらも、決意を口に出すことで自らを鼓舞した。オフには志願して広島・前田らの自主トレに参加。マエケン道場で脱力投法のコツをつかんだ。新しいトレーニング法も学び、練習メニューに取り入れている。
「能見さん、岩田さん、メッセンジャーからポジションを奪っていきたい」。今年の目標はエース襲名だ。いよいよ開幕投手争いが本格化する。