江越 爆発4安打!まるでG坂本、長野

 5回、上本の打球で二塁へ滑り込む江越
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 「練習試合、阪神5-5サムスン」(13日、宜野座)

 こんな若虎を待っていた。阪神のドラフト3位・江越大賀外野手(21)=駒大=が、韓国・サムスンとの練習試合で“プロ初安打”を含む4安打1打点と爆発した。他球団スコアラーは、タイプが似ている打者として巨人・長野と坂本の名前を挙げるなど、長打も打てる好打者として警戒を強めた。

 どれだけの能力を秘めているのか。快晴の宜野座に響かせた4度の快音。江越が宜野座のスタンドをぎっしりと埋めたファンを魅了した。

 「結果もだけど、最初の4打席は内容もよかった。今の時点でしっかり実力をアピールできたのはよかった」

 11日の練習試合・日本ハム戦に続いて2試合連続の1番で先発。サムスンの先発は、韓国で3度の2桁勝利を記録し、13年WBCで韓国代表にも選ばれた左腕・車雨燦だった。

 初回は141キロを捉えて鋭いゴロを中前へ運び、対外試合通算5打席目で初安打。三回、無死は低めのカーブを拾って左前にポテンヒットを放った。

 対応力の高さも見せた。五回、無死一、三塁のカウント1ボール1ストライク。右腕・金健瀚が投じた外角低め、ボール球のスライダーを空振りした。

 だが、同じ失敗は繰り返さなかった。「追い込まれて意識を変えた。直球に詰まってもいいと思った」。4球目の同じ球を見送ると、5球目のフォークを完璧に捉えて左前適時打。11日の日本ハム戦は、河野のボール気味の外角スライダーで空振り三振をしていたが、修正の跡を見せた。

 六回、2死一塁は遊撃強襲の内野安打。フリー打撃ではチーム屈指の飛距離を誇るパンチ力だけではなく、巧打を印象づける4打席連続安打だった。

 他球団は警戒を強めた。巨人・三沢スコアラーは「バットが体に巻き付いてくるのは坂本かなというところがある」。一方で、中日・井本スコアラーは「足だけではなく長打もある。タイプでいうと長野かな。構えも似ているしね」とも話した。駒大時代に長野のタイミングの取り方を参考にしたというスイングは、計り知れない可能性を秘めている。

 12日は投手、野手の数名で外食。今成には何度もいじられて、チームにまた溶け込んだ。日に日にチーム内で存在感を高めるルーキー。右翼・福留、中堅・大和、左翼・マートンを脅かすのは背番号25かもしれない。

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