ドラ3江越2点打「右」にも強いぞ!
「オープン戦、中日1-6阪神」(22日、北谷)
一振りで強烈なインパクトを残した。阪神ドラフト3位・江越(駒大)がオープン戦初タイムリー。右投手を相手に結果を残し、1軍生き残りへ向けて大きなアピールとなった。
「これからチャンスが少なくなるので、1打席、1打席が勝負になる。これからも続けていきたい」。確かな手応えを感じ取った一打は五回、2死満塁で飛び出した。
山内の3球連続変化球でカウント1ボール2ストライクとなった後の4球目だった。外角低めのスライダーをミート。二遊間を鋭いゴロで破る中前への2点適時打となった。
キャンプでは島本、岩貞、榎田を攻略。左キラーのイメージが先行していたが、和田監督は「どちらかというと左投手で結果を出していた。右投手から打って自信になると思う。初めてのキャンプで疲れもあるだろうけど、乗り切ってもうワンランク上にいってほしい」と評価を上げた。
さらに、課題としていた変化球打ちでも、練習の成果を見せる一打だった。「変化球を打てたことは自信にしたい」と江越。打撃面では収穫を得た。
ただ、守備では不安を露呈した。二回2死。高橋周の左翼ファウルグラウンドへの飛球を、グラブに当てながら落球して初失策。左翼から右翼へ強風が吹いていたとはいえ、落下点に入っており、捕らなければいけない打球だった。
試合後は「風(の影響)です…」と猛省したが、うつむいてはいられない。和田監督は3月3日のオープン戦・ソフトバンク戦(丸亀)までを若手のサバイバル期間に設定している。
ここまで紅白戦、対外試合の実戦全7試合に全て先発して、27打数8安打、打率・296。開幕1軍に向けて確実に前進している。後ろを振り向いている暇はない。ドラフト3位ルーキーはがむしゃらに突き進む。