能見「当てとくわ」鯉の新井に死球予告

 阪神・能見篤史投手(35)が9日、広島・新井貴浩内野手(38)に強気の内角攻めを行う考えを明かした。先発予定の10日・広島戦(甲子園)が、広島復帰後の新井と初対戦の舞台。もともと相性も悪く、死球も辞さない覚悟で臨む。

 新井との対戦を問われると、ニヤリと笑みを浮かべながら言い切った。「当てとくわ(笑)」。08年から昨年までの7年間、同じタテジマに袖を通して戦った間柄。冗談が言える関係だからこその「予告」であり「けん制」だが、内角を攻める必要性を感じているのは事実だ。

 能見が加入した05年から、新井の阪神移籍前の07年までの対戦成績を見ると、相性の悪さが分かる。05年は3打数1安打1本塁打1打点、06年は4打数3安打0本塁打2打点、そして07年は12打数5安打2本塁打3打点。通算19打数9安打3本塁打6打点で、対戦打率は・474という数字となっている。

 これは能見がブレークする前の数字だが、昨年のキャンプの紅白戦でも適時打を許している。広島に対して昨年は3試合で2勝1敗、防御率1・71と相性も良かったが、「天敵」とも言える新井をいかに抑えるかが今年の対広島のポイントになりえる。

 この日は、広島戦に向けて調整した能見。オープン戦も2試合目となるが「(テーマは)もうちょっとキレを出していければ。キレと(球の)高さ。それだけです」と話す。自身の調整、そして新井対策。オープン戦から真剣勝負を挑む。

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