大和に復調兆し…お待たせOP戦初打点
「オープン戦、ロッテ4-4阪神」(14日、QVC)
復調の兆しだ。阪神・大和がオープン戦初打点となる適時打を含む、オープン戦初のマルチ安打。打線に欠かせぬつなぎ役は、ようやく不振を脱しつつある。
七回1死二、三塁。大谷の内角への136キロを詰まりながら振り抜いた。フラフラと上がった飛球は、前進守備を敷いていた内野陣の頭上を越え、一塁後方で跳ねた。会心ではなかったが、適時打には変わりない。
「当たりはそこまでよくなかったけど、いい形で打てているので、今やっていることを続けていきたい」。差し込まれながら、しっかりバットを振り抜いたからこそ生まれた結果。打撃内容にも納得した様子だった。
しかし、その適時打の直前には反省するプレーもあった。2ボールからの3球目に出たサインはスクイズ。低めの直球をバットに当てたが、結果はファウルに。ベンチの期待に応えられなかった。2番もしくは下位打線で、つなぎ役を任されるだけに「成功しないといけない。打順的に何でもあるので。そういうことを求められていると思う」と、口元を引き締めた。
シーズン本番ではきっちりスクイズを決めなければならないが、何よりも打撃不振を脱しつつある事実が大きい。攻守のキーマンが開幕へ向け、上昇気流に乗ってきた。