藤浪6回80球“省エネ投球”に手応え

 「オープン戦、DeNA3-4阪神」(15日、横浜)

 今季のノルマに掲げる年間180イニングへ、視界良好だ。10日の侍ジャパン・欧州戦から中4日で先発した阪神・藤浪が、今季最長6回80球の“省エネ投球”を披露した。喜怒哀楽を表情に出さず、ピンチでのギアチェンジも封印。最速152キロ、無四球、4奪三振の数字が示すように、ストライクゾーンで、淡々とアウトを重ねた。

 「今日は少ない球数で打ち取っていこうと思っていました。どのくらいの力加減で投げたら、どのくらい打たれるのかを試したかった。簡単にヒットを打たれたのは反省点ですが、自分の目的は達成できたと思います」

 6回7安打2失点も手応えありだ。初回をわずか11球で三者凡退に抑えると、1点を失った二回も14球。三回13球、四回16球、五回13球。4番ロペスにソロを浴びた六回も13球だ。結局、最後まで1イニング20球を超えることはなかった。

 「思ったより少なかったです。(予定は)6回と言われていたので、最低100球で終われたらと思っていました。これまではイニングが短かったので、全力で抑えられましたけど、長いイニングはそうはいかないので」

 スライダーの軌道には不満が残ったが、開幕へ向けてようやく落ち着いて調整できる。侍ジャパン出場の影響で、最近は中3日、中4日登板の過密日程が続き、難しい調整を強いられていた。次回は7回100球をメドに、中6日で22日・オリックス戦(京セラ)に先発する。これが開幕までのラスト登板だ。

 和田監督は「最後1回あるから、開幕へビシッといってほしい」と期待を込めた。藤浪も同じ思いだ。表情を引き締め「試すというより実戦に近くなると思います」とシーズンを見据えた。開幕カードのマウンドで、3年目の真価を発揮する。

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