梅ちゃん、任せた－。阪神・和田豊監督（５２）が２３日、都内で開かれたセ・リーグファンミーティングに出席し、今季の正捕手に梅野隆太郎捕手（２３）を据える考えを示した。

　巨人・原監督ら、ライバル球団の指揮官も出席した会場。虎将は「今年は、梅野中心で守らせようと思ってます」と力強い口調で公表した。

　昨季はルーキーながら９２試合で起用し、英才教育を施した。今年はキャンプから激しい競争を課し「かなり成長してます」とリード面を含めたステップアップを認めた。シーズンを戦い抜くスタミナ面が課題の一つだったが、オフからの体力強化で克服しつつあると判断した。

　「全試合に出るくらいの気持ちでいってほしい」とゲキも飛ばした。理想は打てる捕手だ。オープン戦では１本塁打だったが、打撃資質には昨年から一目置いており「週に１回（打つよう）になれば率も上がってくる」と高いハードルを設定した。

　開幕戦は７番・捕手で出場する可能性が高いが「上の打順に行くくらいの選手に成長してほしい」と熱い期待を寄せた。２年目の若虎に扇の要を託し、１０年ぶりのリーグ制覇をもくろむ。