鉄壁の虎!鳥谷&福留が好守魅せた
「阪神1-0中日」(28日、京セラ)
スコアボードに光る赤いランプ。阪神が誇る守備の名手コンビが、いともたやすくアウトを稼ぎ、今季初の完封勝利を演出した。鳥谷敬内野手(33)&福留孝介外野手(37)。敵の侵入を許さぬ鉄の壁が、竜の進撃を阻んだ。
まずは鳥谷。三回の荒木、六回のルナ。京セラ特有の高くバウンドした打球に猛進して捕球後、流れるランニングスローで出塁を防いだ。「アウトにできるのは、あの形しかないんで」。この2試合、ゴロが不規則に変化する場面もあったが、それを感じさせないキャプテンのディフェンスだった。
福留も魅せた。七回、1死二塁。右中間を襲ったエルナンデスの打球を懸命の背走キャッチ。抜ければ失点必至の局面。一直線に落下点に入り込んだ満点プレーがサヨナラ勝ちの下地となった。
「点が取れなきゃ(相手に)やらなきゃいいだけの話。ゼロでは勝てないけど負けることはない。二回に捕れると思った打球を捕れずに、エルナンデスを三塁にやってしまったのは僕のミスかもしれないけど、岩田がよく踏ん張ってくれたから」。無死三塁のピンチをしのいでくれた岩田をなんとかして援護したかった。熱い思いをつないだ共同作業が連勝に映えた。