阪神は３０日、神宮球場でナイターでの全体練習を行った。３連勝で波に乗るチーム。京セラドームから神宮に場所を移し、オープン戦を含めて今年初の屋外でのナイターとなる３１日からのヤクルト戦へ万全な態勢で臨む。

　午後６時。カクテル光線が注ぐ中で選手は約２時間、守備練習やフリー打撃を黙々とこなした。「準備をしておかないといけない」と和田監督。今回は選抜高校野球大会の期間中で甲子園が使えない事情もあり、移動後に神宮球場を使用。開幕２カード目前日のナイターでの全体練習は、和田政権１年目の１２年以来、２度目だ。

　今年初の屋外でのナイター。主力だけでなく控え選手を含め、照明を目に慣らし、守備面で距離感を確認する必要があった。指揮官は「（ナイター練習で）１日守れば大丈夫」と準備はＯＫだと強調した。

　開幕３連勝でチームには勢いが付いている。それでも「全く浮かれたところはない」ときっぱり。この夜、みっちりと体を動かしたのも、その表れだ。「まだ１カードしか終わっていない。いつも言っているように一戦一戦。カード、球場が変わるたびに気を引き締めていく」。勝つために準備は怠らない。ナイター練習は将の決意の表れでもあった。