呉まな弟子勝利守った!ヒヤヒヤ2S
「ヤクルト1-2阪神」(1日、神宮)
かわいい後輩の勝利投手の権利は消せない。一打サヨナラの走者を出しても粘った。1点差の九回、阪神・呉昇桓が無失点で2セーブ目。リードを守り、岩本の頭上に白星を輝かせた。
「(岩本に)勝ちが付くのと付かないのでは違ってくるから、勝ちが付いて良かった」
九回、先頭の雄平に左前打を許したが、畠山から自身今季1個目となる三振を奪い、ユウイチは二飛に。続く森岡の内野安打で一、二塁となったが、最後は中村を左飛に打ち取った。この日にかける思いは強かった。
試合前、岩本に「しっかり投げてヒーローインタビューで話すことを考えておけ」とエール。1月にグアム自主トレを行った絆は変わらぬまま。また、前日には元ヤクルトで現サムスンの林昌勇がKBO通算200セーブを達成。「動画で見ました。投げているゲームは全部見ている」。岩本の存在と親友の活躍が刺激となった。
開幕から本調子でなかったこともあり、この日は藤井とのバッテリーに。和田監督は「(ここまで)本来の状態ではなかった。スンファン自体の流れ」と起用を説明した。ピンチを招きながらの投球となったが、右腕は「いい方向につくれている」と手応え。価値ある22球となった。