福留、寒敗阻止弾!ミスの江越を鼓舞も
「阪神3-8DeNA」(7日、甲子園)
打ちあぐねていた井納のカーブを技で捉えた。六回1死。そこまで無得点に封じ込まれていた相手に阪神・福留が突破口を開いた。初球のカーブを狙い打ちしたかのように、しっかり引きつけてすくい上げた。右翼スタンドぎりぎりに飛び込む2号ソロ。チームの連続イニング無得点を16で止めた。
「狙っていない。自然と反応しただけ。低かったから入るとは思わなかったけど。よく飛んでくれた」
甲子園での一発は過去6戦6勝と無敗を誇っていたが、初の敗戦。チームも3連敗となってしまった。それでも「シーズン通せば、こういうことはある。一つ一つやっていくしかない」と、引きずらない気持ちを口にした。
その言葉はミスをしたルーキー江越にも向けられた。六回の守備で後逸し、落ち込む新人にすぐに寄り添って言葉を掛け、前を向かせた。
「ミスはだれにだってあるから。それで下を向くことだけはさせたくなかった」
ベテランがバットで、言葉でチームを鼓舞している。